活動報告

千葉市議会議員 山本直史 活動報告
2016年11月23日

【視察報告】時代を先取りする取り組み@松山市

千葉市議会議員 視察

千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

 

先日会派視察でお伺いした松山市における「まつやまRe・再来館(愛称りっくる)」に関して、視察報告を致します。※視察は11月10日(木)に行いました。

 

この施設は本当に感銘を受けたため、先にそこだけ報告したい。

 

【リサイクル家具の販売】
これは、松山市内で「粗大ごみ」として出されたものの中から、簡易なクリーニングや修理をすることで十分に使えると判断した家具類を清掃工場から厳選して引き取り、この施設で往年の卓越した技術を持つシルバー人材センターのメンバーの手によってリサイクルされたものを、再度販売する仕組みだ。

 

実際に販売している家具などの現物を見させていただいたが、確かにでどれも綺麗で、素直に「これはまだまだ使える!」というものが、「えっ!?」という価格設定となっていることもありるため、大変人気となっているのはうなずける。

 

いわば、「粗大ごみ」として捨てられていたものを活用することで「仕入れ価格」はタダにもかかわらず、いわゆる職人的な人の手を加えることで十分に使える家具に生まれ変わり、その価値の割りに販売価格が非常に安いことから人気となっている。

 

ポイントは松山市の清掃工場との「緊密な連携」に加え、売れる、売れないの判断を行う「目利き」、さらには職人の皆さんによる「手仕事」の素晴らしさなのだろう。

 

ここから施設の概要について・・・

 

【施設誕生の背景】
もともと環境保全活動に関して意識の高い市民人々が今から16年~17年前に松山市に「環境啓発拠点を作るべき」と市長に提言したことがこの施設が誕生するキッカケとなった。

 

提案した方々はやがて市民グループとなり、施設が完成した際には施設運営に関しても市民グループが全面的に協力すると約束して、このプロジェクトが動き出したという経緯がある。

 

【有償ボランティアによる運営】
開設当初は36名のメンバーが施設運営を担ったが、現在は50名を超える有償ボランティアによって運営をされている。

 

【既存施設を活用】
そもそもこの「まつやまRe・再来館(愛称りっくる)」は、長い間廃墟となっていた伝染病を治療するための病院の跡地を活用して施設が建設され、現在で15年目に入っている。

 

いわばこの施設が誕生した時から、自然と市民と行政との「協働」による取り組みが始まっていたとも言える。

 

施設の中には「シルバー人材センター」が常設で入っていて、高齢者の活躍の場にもなっているだけでなく、市内にある障害に関する取り組みをしている15団体が連携して常設の「店舗」として入居している。

 

【施設整備のコンセプトが3R】
屋根の上には太陽光パネルが設置され自然エネルギーが活用され、雨水も「雨とい」を通じて地下に設置されたタンクに貯められ、ろ過して活用されている。

 

また施設の外構にはリサイクルされたレンガが活用され、駐車場に関しても焼却灰から出来る「スラグ」が活用され、透水性のある駐車場となっている。

 

【施設内】
・リサイクル講座が日々開催されている
・りっくる工房:様々な用具類を使用して自由に製作や修理等をすることができる
・シルバーワークプラザ:シルバー人材を活用して「リサイクル」を進めている

 

【リサイクルメニュー】
牛乳パック→手すきの和紙→和紙ハガキや和紙名刺
着物・和服→洋服・小物へリメイク
家庭の障子やふすま→引き取り・修理修繕・お届け
また販売コーナーは障害者の活用も進めている。

この施設の取り組みの中で、一番驚いたのは「リサイクル家具」の修理・販売だ。

 

【施設運営経費】
背景で書いたように、この施設は市民からの提案で実現したということもあり、松山市が施設運営の経費として支出しているのはわずかに1000万円で、これは強力なリーダーシップのある館長の存在と、50名を超える有償ボランティアの皆さんによるところが大きい。

 

【山本直史の視点】
この施設はお役所であって、お役所ではない、新しい価値を発信しているため、僕にとってはとても魅力的に映り、この取り組みを一目見ようと全国からの視察も多いのも納得出来る。

一度は捨てられたものも、人の手によって見事によみがえり、その家具を必要とする人のもとて使われる仕組みは、まさに「もったいない」という精神にも通じ、大量生産大量消費という考え方から、今あるものを生かすというシェアリングエコノミーにも通ずる考え方を見事に体現している施設であると非常に感銘を受けた。

加えて、この施設の運営が秀逸だと感じるポイントは「有償ボランティア」によって支えられている点だ。

 

例えば松山市が直営でこの施設を運営する場合、市の正規職員を配属した場合には、このような創意工夫あふれた運営を、この費用で運営できるはずもない。

さらに、仮に他の指定管理者を募集しようにも、この年間1000万円という管理委託料では応募する団体も無いだろう。

 

ちなみに、この施設で働いている有償ボランティアの皆さんへのお支払いしている人件費を彼らの労働時間で割り返すと時給は大体400円くらいなのだそうだ。

 

しかし、当の有償ボランティアの方々は、自分が人々から喜ばれ、社会お役に立ちながら、仲間が出来て、楽しい時間を過ごせて、働けば一日2~3千円になることが、確実に生きがいにつながる、いわば本当に喜びにつながっているようにも感じた。

 

この松山市における取り組みをすぐに千葉市で実現することは難しいと感じるが、従来の行政運営の考え方を踏襲するような、行政主導ではそう簡単にうまく行かないだろう。

 

その際の最大のポイントは、やはり主体的な市民の存在であり、この「核となる人材」をいかに発掘し、行政として主体的市民と「協働」によって実現せて行けるか・・・、いかに税金投入を少なくしても、ちゃんと持続可能な仕組みを構築出来るかが問われている。

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