活動報告

前千葉市議会議員 山本直史 活動報告
2015年12月30日

「我が子を仲のよい友だちと同じ学級にしてほしい」という保護者

代表質問 千葉市議会 教育問題 議会質問&答弁

千葉市議会議員+千葉から日本を元気にする
山本直史です。

 

【解決が困難な学校問題への対応について】
~第4回定例会代表質問~
 
教育行政に関して、解決が困難な学校問題への対応について伺います。
 
近年、不登校児童生徒の増加や問題行動の低年齢化など、
子どもたちに関わる問題はますます深刻化しています。
 

先日、文部科学省が発表した「問題行動調査」の結果では、
小学校の暴力行為が平成26年度は1万1,468件に上り、
過去最多だった平成25年度を上回ったことが明らかとなりました。
 

学年別では小学校低学年での件数の増加が目立っており、
「荒れる小学生」の低年齢化が一層浮き彫りになったとの新聞報道がありました。
 

そのような中、本市ではこれまでスクールカウンセラー及びスーパーバイザーの配置、
スクールソーシャルワーカーの増員等を行い、不登校を初めとする児童生徒の問題行動を未然に防止し、
早期発見・早期対応するため、児童生徒の悩みや不安を受け止めて相談に当たり、
関係機関と連携しながら必要な支援を行う事業等を展開して来ました。
 

しかしながら、最近は、学校だけでは解決できない生徒指導上の課題や
保護者からの苦情や要望が増えており、学校現場が対応に多くの時間を要し、
場合によっては教育活動に支障をきたす事案が増えているとも伺っております。
 

これは他市の事例ですが、新入生の保護者から、入学直前に、
「我が子を仲のよい友だちと同じ学級にしてほしい」
と校長宛てに手紙が届けられ、その後も「席替えで仲のよい子と隣にしてほしい」
という要求や、「休み時間、学級担任に一緒にいて面倒を見てほしい」など、
様々な要求が継続的にあることで、
学校側はそれらの対応に多くの時間を要したというケースもあるそうです。
 

確かにこのようなケースが増えてくると、現場の先生方が本来の仕事ができず、
心身ともに疲弊してくると思われます。
 

本市では、学校だけでは解決が難しい事案に対し、
外部専門家を活用して学校への助言や支援を行うために、いち早く学校問題解決推進事業を導入しました。
 

これは、学校と保護者との関係改善や問題の早期解決が図られるとともに、
子どもたちの学びと育ちを保障する上で、必要かつ重要であると思います。
 

そこで、3点伺います。
 

【質問①】
学校問題解決推進事業の目的と取組状況は?
 

【答弁:教育長】
本事業は、学校からの様々な相談に応じ、解決が困難な事案等に対して、
弁護士や精神科医などの専門的な見地からの具体的な対応策等の助言により、
学校や教職員を支援し、問題の早期解決や未然防止をすることを目的としています。
 

問題の状況に応じて、元警察官や臨床心理士の学校への派遣及び弁護士への法律相談の実施により、
学校に対する適切な助言や支援に努めております。
 

昨年度の対応状況は、
 
・元警察官による相談、学校訪問、124回
・臨床心理士による相談、学校訪問は11回
・弁護士による法律相談、69回
 
特に、学校での問題が長期化している事案については、年間5回の学校問題解決推進検討会議に諮り、
専門家からの適切な 助言を受け、対応方針を確認のもと、問題の早期解決に向けて取り組んでいます。
 

【質問②】
成果と課題は?
 

【答弁:教育長】
・法律相談の事務手続きや対応の迅速化が図られた
・適切な助言により、円滑な初期対応や早期解決が図られた
・教職員等の負担軽減や精神的な安定が図られた
 

などがあげられます。
なお、社会の変化に伴い、子ども達の規範意識の低下や保護者から学校に対する過度な要求などにより、
問題が多様化・複雑化し、解決に至るまでに時間を要している事案も依然として多く見られます。
 

現在、必要に応じて精神科医や臨床心理士等と連携し、
早い段階で専門的な指導や助言を得ておりますが、
今後は、警察や福祉に係わる専門機関との連携を一層密にすることが課題となっています。
 

【質問③】
今後の取組みは?
 
【答弁:教育長】
これまで対応した事案に対する具体的な支援内容や学校の取組み等をまとめ、
各学校に配布し研修での活用を図るとともに、教職員に本事業を周知し、
一人で悩むことなくチームで対応することで、学校と保護者との信頼関係を築くよう取り組みます。
 

【山本直史の視点】
学校に関する事は、特に子を持つ親にはとても気になる話です。
最近の全国傾向として”荒れる小学生”に代表されるような、
いわゆる学校での問題行動の低年齢化が問題視されています。
 
残念ながらこの傾向は千葉市も例外ではありません。
さらに残念なのは、子どもだけでなく、子供の親が学校に過度な要求をする傾向も増えてきたことです。
 
それが、皆にとってより良い学校にするための建設的な意見であれば、
学校側も前向きに検討することや、対応に向けて動き出すこともできるとは
思いますが、「わが子だけ特別に・・・」という類の要求は、
学校に保護者が要求すること自体が筋違いだと思います。
(明らかに学校側に落ち度があるなど、相当の理由がある場合は別ですが)
 
僕も昨年は小学校のPTA役員をやりましたが、個人的な感覚として、
以前ドラマにもなったいわゆるモンスターペアレンツのような保護者は
長男が通う小学校にはいませんでしたし、そのような話も聞いたことも無かったのですが、
千葉市全体でみると、学校側が元警察官に相談した件数は100回を超え、
弁護士に相談した回数も70回近くに上るなど、
残念なことではありますが、学校側が解決困難な事例と考えるケースは確実に増えています。
 

本来、学校は子供たちのためにあり、先生の本来の仕事である”教える”ことに支障が出てきているとすれば、早期に解決すべきことなので千葉市として、
専門家と連携して問題解決に当たっていることは正しいことだと思います。
 

少なくとも担任の先生が子供たちに思う存分”教育できる環境”を
学校として、地域として、自治体として整えることが求められています。
 

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